| 2006年7月号「初代リーダーの気まぐれコラムV」 |
今月は初代リーダーの気まぐれコラムをお伝えします。
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御響太鼓では、撥の購入は基本的に会が一括購入しています。
コスト・手間を考えるとこの方が効率的だからなんですね。
もちろん個人的に太鼓屋さんで購入する方もいます。
では、各種の撥について見ていきましょう。
撥は材質、長さ、太さ等により異なってきます。
太撥(ふとばち)はTaiko-Webさんでサイズオーダーをして購入しています。
材質:ひのき 直径:36mm、長さ:48cmとなってます。
このサイズが中太鼓などを打つ際の基本的に使用する撥となります。
(Taiko-WebさんのHPはこちら。)
さらに大太鼓や三連打ちなど、パートによりサイズを変えて使用しています。
求められた音に合った撥を使用するためなんですね。
これらのひのき撥は下記の宮本卯之助商店さんで購入しています。
次に樫撥(かしばち)、朴撥(ほおばち)等。
樫撥は長胴太鼓の「はじ打ち」を使用する際に主に使用しています。
(はじ打ちとは、太鼓の鋲(びょう)の部分を叩くことを言います。)
朴撥は締め太鼓を叩く際に主に使用しています。
これらの撥は東京・浅草の宮本卯之助商店さんで主に購入しており、
多種の撥を揃えた太鼓屋さんでは、用途に合った撥選びが楽しめます。
(宮本卯之助商店さんのHPはこちら。)
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太鼓の音は胴の材質と皮が主な要素であると思われるが、
今回は胴について、考えてみたい。
太鼓の胴は、一本の木をくり貫いて作られている。
そして材質は欅(けやき)が最高級とされている。
欅で作られた胴はその優れた耐久性と、木目の美しさが、
その価値を高めているようだ。
実はこの耐久性が、音に非常に大切な効果をもたらしてるのかも知れない。
御響にはコラムUで紹介した太鼓屋又兵衛によって作られた太鼓がある。
この又兵衛の太鼓は製作年度より200年近く経過しているため、
時の経過による自然乾燥がかなり進んでいる。
では、自然乾燥が進むとどうなるのだろうか?
乾燥が進めば樹液の流れる道管の部分が空洞となる。
それにより太鼓の胴の断面が蟻の巣状に無数の空洞と化していることだろう。
この蟻の巣が音の抜け道になるのではないかと私は考えている。
となると、皮からだけでなく、胴からも音が発せられることになる。
又兵衛の太鼓の音は、近年作られた太鼓の音とは趣が異なる。
表現は難しいが、音の広がり方が違うといった感じだ。
また、胴の膨らみも豊かなため、音の鳴りも良い。
これこそが長年の時を経て作り出された産物なのだろう。
太鼓は生きている。
太鼓は時の経過とともに、その音色を変え、二度とない今の音を響かせている。
私は後世にその音を繋げていきたい。
以前、宮本卯之助商店の太鼓の製造現場を見学させて頂いた際に、
職人さん達より沢山の貴重なお話をして頂きました。
宮本さんでは太鼓の仕上げに和ニスを使い、ウレタン塗装を一切使わない。
その理由は太鼓が息を吸えなくなって、死んでしまうからだそうだ。
もしかしたら、上記のことが関係しているのかも知れない。
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※ウレタン塗装とは、ウレタン結合と呼ばれる化学変化を起こして硬化する塗料の総称です。
ウレタン塗装は、塗膜が硬く、水や汚れに対して強いという長所がある反面、
木の表面をプラスチックで覆うため、木の呼吸を止めてしまうという短所があります。
※「和楽器作りの匠たち」(YAMAHA)において、宮本さんの職人さんが以下のように述べています。
「仕上げに日本古来の和ニスを塗るだけです。今流行のウレタン塗装などは一切使わない。太鼓は生きてますんで、ウレタンでは殺してしまう。」 |
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7月16日(日) 白山国際太鼓エクスタジアを見に、石川県へと足を運びました。
白山国際太鼓エクスタジアには、2004年に和太鼓御響も出演した経験があります。
行ってまず驚いたのは、巨大スピーカーをクレーンで吊り上げていたこと。
(上の写真、左右に合計4台のスピーカーを吊り上げています。)
そして、4尺近くの大きな太鼓がゴロゴロと・・・・。(下の写真)
これは日本一の演奏会場かも知れん・・・・さすが浅野太鼓といった感じでした。
(白山国際太鼓エクスタジアは浅野太鼓が主催しているイベントです。
浅野太鼓さんのHPはこちら。)
今年のタイトルは「もののあわれ」というものでした。
当日は小雨が降っていたのが残念でしたが、
出演団体がどこも素晴らしい演奏で、
また、今まで演奏を見たことがない太鼓団体を見ることもでき、
とても有意義な時間をすごすことができました。
ひとつのイベントを作り上げるには多くの人の力によって成り立っているものです。
今回の白山国際太鼓エクスタジアでは、小さな子供までお手伝いをしていました。
和太鼓御響のチャリティーコンサートでも同様、コンサートを作り上げるまで、
そして、コンサート当日も大変多くの方の力のよって成り立っています。
2時間の演奏を聞いて、多くのお客さんが満足して帰ったことと思います。
最後の浅野専務のコメントを聞いて、ステージ上で演奏していた出演者だけでなく、
関係者様すべての方のおかげで、この有意義な時間を過ごすことができたんだと実感しました。
P.S
羽田に帰ってきて感じたんですが、人の多さを見ると、何故か落ち着きます。
自分には慌しく時間が過ぎる都会の生活の方が、居心地が良いみたいですね。
アスファルトと太鼓・・・・なかなか難しいマッチメイクだと思いました。
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